仕掛けの種類
イカメタルの仕掛けにも何種類かあります。
基本的なイカメタル仕掛け
一般的に「イカメタル」と呼ばれる仕掛け。鉛スッテを下オモリにし、枝スにドロッパー(スッテ)を1個〜2個ぶら下げます。
ポイントによって使用する仕掛けのサイズは異なりますが、大体1.5号〜4号ぐらいのドロッパーと呼ばれる浮力のあるスッテと、オモリの代わりに使う8号〜30号の金属製スッテ(鉛スッテやタングステン)使います。
スッテの形状やカラーはもちろん「ドロッパーや小型エギまでの枝スの長さ」にはこだわりましょう。短ければイカからのアタリは取りやすく、枝が長ければナチュラルに潮に流す事ができます。
既製品のアシストリーダーも色々でてます
各社からイカメタル仕掛けが発売されています。枝糸が短いショートタイプと、長めのロングタイプがどのメーカーからも大体用意されています。
枝が極端に短いショートタイプはアタリが取りやすく、ロングタイプはドロッパーやエギをナチュラルに動かせるという特徴があり、その日によってどちらが良いか判断して使い分けると良いですよ。
オバマリグ
イカメタルとほぼ同じような仕掛けをオバマリグ(福井県の小浜市に由来)と呼んだりします。上の写真はダイワのオバマリグ。スッテ部分が移動できるようになっています。
枝糸が長いロングタイプと、短いショートタイプが存在します。この辺もイカメタル仕掛けと全く同じ。地域や潮の速さによって使用する枝糸の長さを変えて使いますが、基本的に潮が早い時には長めの枝糸を使用する事が多いです。
ちなみに和歌山はロングで20cm〜40cmを使う方もいるようです。
オモリグ
仕掛けの中程に20号〜30号のオモリをぶら下げ、一ヒロ程度のリーダーの先に「小型エギ」を付ける仕掛け。エギと中オモリを使うので「中オモリエギング」と呼ばれる場合もあります。
通常のイカメタルが垂直の釣りに対して、オモリグはスピニングタックルでキャストし広範囲を探ることができるのが特徴です。2つの釣り方を使って、イカがどちらの釣りで良く釣れるかなども探りながらやっていきます。
ちなみに、オモリグの方が良型のイカが出る場合が多いです。
中オモリスイベルが便利
オモリグ仕掛けは三叉サルカンがあれば簡単にできます。用意しておきましょう。
浮きスッテ仕掛け(番外編)
元々漁師さんが行っていた釣り方に一番近い釣り方となりますが、浮力のあるスッテを5本〜10本付け一番下に40号〜80号ぐらいのオモリを付けた「浮きスッテ」という仕掛け。
棚が定まっていて浅いところでイカが釣れる場合はイカメタルの方が手返し良く、棚が安定していない場合や、深場の場合は浮きスッテの方が有利と言われています。
写真は私が自分で作った変則版なので、スッテが4つと鉛スッテが付いていますが、実際は鉛スッテ部分にオモリを付け、スッテ数も、もう少し多いのが一般的。
※私はイカメタルロッドで25号の鉛スッテと40号のオモリを使いましたが、40号だとアタリが取りにくかったです。
イカリーダー(浮きスッテ用)
スッテとスッテの間はだいたい1m〜2mぐらいなので、沢山スッテを付けるとその分長い仕掛けになります。私が作った4本スッテの仕掛けでも全長5mぐらい。
スッテを沢山付けたものになると全長15mの仕掛けなど、かなり長いものになるので、慣れない内はスッテが少な目で短めの仕掛けの方がライントラブルにならないので良いかもしれませんね。
ただ、浮きスッテのメリットは長い仕掛けを使い、一気に広い棚が探れること、そしてスッテの数も多いので釣果を伸ばすには非常に良いですね。
イカメタル仕掛けを自作する
イカメタル仕掛けの作り方は簡単。既成品のイカメタルリーダーも300円ぐらいと、そんなに高く無いですが、自作でも十分ですよ。仕掛け図を見ながら真似して作れば問題ありません。三叉スイベルや枝糸用回転ビーズなどを使用して自分で仕掛けを作るのも楽しいですよ。自分で枝糸の長さやスッテと鉛スッテの間の長さを調整したりと、簡単にチューニングが気軽に行えるのが良いですね。皆さん結構自作されてます。ちなみに、エダスが長いとナチュラルに誘え、短いと当たりを取りやすいという特長があります。
リーダー用ライン
3号~4号前後のエステルラインやフロロカーボンラインを使います。幹糸を4号、エダスを3号で作っています。最近はもっぱらエステルラインばかり使っています。フロロカーボンラインより伸びが少なく張りがあるのでイカの小さいアタリも取りやすいのでおすすめですよ!4号や5号といった割と太めのラインでも問題ありません。
エダス用のビーズ
イカメタルのエダスを作るためのビーズ。↑写真のようにラインを通してエイトノットしてビーズが通れないようにするだけです。ラインが通り難い時は、ラインの先を斜めに切ると通りやすいですよ。
スナップ付きスイベル
鉛スッテを付ける部分とメインラインと結束する部分(チチワでも良い)、エダス部分にスナップ付きスイベルをつければOK。
三叉スイベル(サルカン)
透明ビースではなく三叉スイベルを使っても同じ用にイカメタル(オモリグ)仕掛けを作れますよ。
オモリグ仕掛けを作るのにも使えますので、1袋は買っておきたいですね。
スッテやエギについて
イカメタルで使うのは、鉛スッテや浮きスッテ、小型エギの3種類。それぞれ浮力やシルエットなどが違い、シルエットやサイズ、カラーによって釣果が異なります。地域によって実績の高いサイズや種類があると思いますので、釣行先の最新釣果などを調べて用意するのが良いですね。
ちなみに、先日の和歌山釣行では2号〜2.5号サイズの小さめスッテや、スリムタイプの小型エギへの反応が明らかに良かったです。カラーよりもスッテサイズへの反応でした。大きめのスッテには、反応が薄かったです。
また前述しましたが、日本海釣行時は25号以上の鉛スッテが必要でしたが、1つしか持っていなくて非常に苦戦しました。当日は全体的に渋かったのですが、その際同行者に貸してもらった「餌巻きスッテ」にささみを巻いたものへの反応が良かったです。
ということで、色々な手を用意しておくと、釣果に繋げられそうですね。
カラー
絶対押さえておきたいカラーは赤緑。なんでこのカラーはよく釣れるんでしょうか?分かりませんが、鉄板カラーであるのは間違いないですね。他にも、赤白、青黄色、青白など日によってアタリカラーが違いますので、用意しておくと良いです
鉛スッテ
イカメタルに必須な鉛スッテ。エダスを付けずに鉛スッテだけでやる方もいます。各メーカーから8号〜30号ぐらいまでが発売されています。日本海・和歌山で個人的に多用するのは15号と20号。タングステン製は高いので買ってないです・・。
鉛スッテは色んな号数を準備しておこう
そういえば、先日の日本海のイカメタル釣行では潮がかなり速く25号以上の鉛スッテが必要でした。25号以上を持ってる人が少なかったようで、底が取りにくい・隣とお祭りし易いなど苦戦される方が多数。かくいう私も10号〜20号までは数個ずつ持って行ってたのですが、25号は1つしかなく鉛スッテを変更できなくて正直かなり苦戦。25号や30号といった鉛スッテが必要な場合もありますので、予約時に船長に必要な重さを必ず確認しておきましょう。
浮きスッテ(ドロッパー)
イカメタルや浮きスッテ釣りに使用するスッテ(ドロッパー)。日本古来の伝統漁具をモチーフにしており、イカが抜群に釣れます。和歌山で反応良かったのは、バレーヒルの「ぷにりん」やYOZURI「浮きスッテ 布巻」の緑ピンク、デュエル「イージースリム」のオレンジと青でした。手持ちのスッテで小型のものばかり。
浮きスッテ 布巻の緑ピンクはボロボロにされてました。下の「ぷにりん」赤緑もボロボロになるまで、やられてたので「小型」「赤緑系」が良かったのかな〜。サイズは同じでしたが、キラキラと蛍夜光は、あんまりでした。
62杯釣り上げた同行者は「墨族の小さいスッテの赤白が釣れてる!」って言ってたので、小型スッテや小型エギに反応が良かったのは間違い無さそうですが、カラーはどうだったのかな。
↓これが良く釣れる。
バレーヒル ぷにりん2.5号
これはボロボロになるまでアタックされ内蔵が出てきてましたが、それでも釣れてました。
これもまぁまぁ釣れたと思います。明るいうちの底で釣れた1杯目がこれでした。
小型エギ
イカメタルに使用するエギは1.8号〜2.5号ぐらいが多いです。イカメタル用として発売されているものや、通常のエギングで使用するものまで様々。
デュエル EZ-SLIM
まぁまぁ良かったと思います。
ポツポツ釣れました。
墨族 2.5号 イサキ
日本海でのイカメタル釣行で良かったのが、墨族のこのカラーのエギ。赤緑の鉛スッテにドロッパーとしてこのエギを使用しました。日によっては、通常のスッテよりエギへの反応が良い場合もあります。
↓これやばい。めっちゃ釣れる!
上記以外にも個人的に使っているスッテ類を紹介しています。↓