アジからの繊細なアタリをとるアジングでは軽量で高感度の「アジングロッド」という専用ロッドを使用します。アジングロッドはシマノやダイワなどの大手メーカーや、アジングなどのライトゲーム専業メーカーから多くの種類がリリースされています。この記事では初心者向けにアジングロッドの基本的な選び方や、個人的にも気になるおすすめアジングロッドを紹介しています。
※2020年3月に最新版に更新しました
目次
アジングロッドの選び方
ロッドの長さ

アジングロッド
アジングでは仕掛けによって選ぶロッドの長さが異なります。ジグヘッド単体のアジングでは軽量で短め、フロートリグやキャロライナリグといった遠投系アジングでは長めのロッドを使用します。アジングロッドの長さに対した仕掛けは下記のような感じです。
- 5.5ft〜6ft:1g以下の超軽量なジグヘッドを使ったアジング向け
- 6ft〜7ft:1g前後の軽量ジグヘッドを使用したアジング向け
- 7ft〜8.5ft:ジグヘッドの釣りや小型プラグ、フロートやMキャロを使ったアジング向け
ジグ単用のアジングロッド
一般的にアジングロッドと言うと、ジグヘッドのみを使った通称「ジグ単」と呼ばれる仕掛けに最適化されたロッドを指します。全長6ft〜7ft、自重は50〜100g程度のモノが多く、1g前後のジグヘッドが扱いやすいようにセッティングされています。
遠投用アジングロッド
フロートリグやキャロライナリグを遠投するアジングでは、7.5ft〜9ft前後のアジングロッドを使います。フロートやキャロなど5g〜15g程度の重りやフロートを遠投して使うので、ベリーやバットは錘負荷に耐えられるよう比較的しっかりしたロッドですが、アジの繊細なアタリが取れるように穂先は高感度なものが多いです。
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ティップの種類

チューブラとソリッドティップ
アジングロッドには2種類のロッドタイプが存在します。1つはチューブラ、もう1つはソリッドティップ。ざっくり言うと穂先の違い表していて、それによりアジングのスタイルが異なってきます。
アジのアタリに対して積極的に掛けて釣りたい人は高感度なチューブラタイプ、穂先が柔らかくフッキングしやすさを求めるならソリッドティップモデルが良いです。初心者はソリッドティップのアジングロッドが釣りやすいと思います。
チューブラモデルは掛け調子
アジングロッドはカーボンで出来ています。製造過程でカーボンプリプレグ(カーボンシート)を鉄の棒(マンドレル)に巻き付けてから焼き、鉄の棒を抜き取って作るので中空(チューブラ)になっています。チューブラモデルは、穂先まですべてが中空になっており、高感度でアジの繊細なアタリを感じやすいというメリットがあり、掛ける釣りに適したアジングロッドです。
ソリッドティップは乗せ調子
ソリッドティップのアジングロッドは、名前の通り穂先が詰まったものです。チューブラロッドの穂先部分をソリッド穂先に付け替えたものになります。ソリッドティップは空間が必要なチューブラモデルよりも細く成型できるので、より柔らかい穂先に仕上げる事が可能。細い分、柔らかいのでアジの吸い込みやアタリに追従してくれるため、乗せやすいという特徴があります。
代用できるロッドは?
アジングロッドに代用できるロッドは、トラウトロッドやメバリングロッド。メバリングロッドは、アジングロッドのパワーアップ版という感じのモノが多く、そもそも海での使用前提なので全く問題ありません。全く同じではありませんが、便宜上アジングロッドとメバリングロッドを分けてる場合が多く、使用ルアーやリグもほぼ同じですので代用可能です。トラウトロッドも軽量ルアーの使用と繊細であるという面では、ロッドの調子などは異なりますが同じくアジングロッドのように扱えます。ただ、海水前提の仕様ではありませんのでメンテナンスに注意が必要になりますね。
他にも遠投系のアジングの場合は、感度が良くアジのアタリを弾かないような繊細なティップを備えたルアーロッドであれば問題ありません。ソリッドティップを使用したエギングロッドや穂先が細いロックフィッシュやシーバスロッドなどでも出来ると思います。ただ、遠投先で釣れるのが小アジだと全く面白く無いかもですが。
アジングタックル
リール

アジングリール
ジグヘッド単体のアジングロッドには、軽くて小さいスピニングリール(1000番〜2000番程度)が最適。遠投用アジングロッドには2500番前後のスピニングリールが良いと思います。
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ライン

ライン
ジグヘッド単体の釣りでは、フロロカーボンラインやエステルラインの2lb〜4lb(0.5号〜1号)を使用します。遠投アジングでは、0.4号〜0.6号のPEラインに1.5号〜2号前後のショックリーダー(80cm)を結束して使います。もちろん、ジグヘッド単体の釣りでも0.2号や0.3号といった細いPEラインと1号未満のショックリーダーを使っても良いです。
ワーム

アジングワーム
1インチ〜3インチ程度の小型ワームを使用します。ワームのタイプも様々ありますが、基本的にはストレート系のワームが主流です。ワームのカラーについては地域や時期によるアジの食性によって反応が異なってきますので、透明系や白系・グロー系・黒系など数種類を用意しておくと良いです。
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ジグヘッド

ジグヘッド達
アジングでは0.5g〜2gのジグヘッドを良く使用します。ジグヘッド単体の釣りでは1g前後のジグヘッドを使用。遠投アジングでは0.5g前後のジグヘッドを使うことが多いです。アジは餌を吸い込んで食べるので、喰いが悪ければジグヘッドの重さを軽くしてみるなど、重さのバリエーションも数種類用意しておくと良いですね。
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ブルーカレント3(ヤマガブランクス)

ブルーカレントⅢ
ブルーカレント2が2020年にフルモデルチェンジしブルーカレント3として生まれ変わりました。ジグ単向けの5.3ftのショートレングスモデルから8.2ftの遠投向けロングレングスモデルまで、スピニング8機種・ベイト3機種をラインナップしています。
本格的なソルト用ライトゲームロッドとしては手頃な2万円台から手に入れる事もできるのも良い点です。非常に人気の高いロッドですので、品切れすぐ事も多く欲しいモデルを見つけたら買い!かもしれないですよ!
後述するブルーカレント2の68モデルを個人的には非常に愛用しておりますが、このブルーカレント3、めっちゃ欲しいです。軽量で感度良く使いやすいのがブルーカレントシリーズ。初心者〜上級者まで使えるアジングロッドで間違いないですね!初めての1本なら63か69↓あたりがおすすめ!
ブルーカレント68Ⅱ(ヤマガブランクス)

ヤマガブランクス:ブルーカレント68Ⅱ
ヤマガブランクスのブルーカレント68Ⅱ。個人的な愛用ロッドでアジからメバルまで、ジグ単〜軽量プラグの釣りならこれ1本あると賄えます。最近発売されているトルザイトモデルでは無いので、比較的安価なのも良いです。チューブラモデルで感度も良く、しっかり曲がるので釣れると楽しいです。それと、〜5g程度の軽いプラグであれば、問題なく扱えます。※残念ながらブルーカレント3登場に伴い販売を終了したみたいですね(涙)
ガイドポスト(34)

ガイドポストのロッドエンド
ガイドポスト(GUIDEPOST )は、アジングやメバリングなどのライトソルトゲーム専業メーカーである34(サーティーフォー)が開発した初心者向けのアジングロッド。2万円以下という専業メーカーが作ったロッドとしては破格ではないでしょうか。そし、初心者向けアジングロッドとは言え、ライトゲームの事ばかりを考えた専業メーカーがこだわって作った品質は本物。装飾などの無駄を省くことで低価格に抑えてあります。レングスは5.7ft、6.2ft。6.9ftの3種類が用意されています。
アジストTZ(テイルウォーク)

テイルウォーク:アジストTZ 58/SL
テイルウォークのアジストTZ。ソリッドティップモデルで穂先もかなり細く出来ています。トルザイトリングという薄型軽量なガイドリングを使用しているロッドとしては、かなり手頃な値段設定。同じような他のロッドだと恐らく3万円〜5万円ぐらいでしょうか。ロッドとしては、しゃっきりとした硬めのロッドでワンピースということもあり感度は上々。割と長めのソリッドティップ部分でフッキング性能も良いです。グリップがアルミ素材で冬場は触るとめっちゃ冷たくなってます(笑)見た目もかっこよいです。
20コルトUX(オリムピック)
ブランクスメーカーであるオリムピックの最新アジングロッドが20コルトUX。コルトシリーズと言えば高級アジングロッドという印象が強かったのですが、2020年に新たにリリースされるこの20コルトUXは定価1.2万円前後と非常にリーズナブルな入門モデル。全モデルにステンレスフレームSiC-SリングKガイドを採用、グラファイトクロスLVと呼ばれる従来よりも軽量化された素材を使用しています。ジグ単向けのショートモデルから10gまで扱えるセミロングモデルまで、合計5種類がラインナップされており、用途によって使い分け可能ですね。
ul-76 P2 torzite(Go-Phish)
ul-76 P2 torziteは大阪の老舗インディー釣具メーカー「ゴーフィッシュ」のライトソルトゲーム用ロッド。先日釣友に使わせてもらったのですが非常にしなやかなロッドで、一見ペナペナな感じがするのですが、キャストもしやすく魚もかかりやすくバレにくいと正直かなり良かった。トルザイトモデルになって、値段的には結構しますが1本あればアジング〜メバリングのジグ単からプラグゲームまでライトゲームの広範囲をカバーしてくれるロッドだと思います。人気の割に製造ロット数が少ないので、毎年品切れしています。見つけたら買いかも!
長さ : 7.6フィート(2ピース)
ライン範囲:PE 0.2-1 F.C 1-5
ルアー範囲:1-10g
ブルーカレント76TZ(ヤマガブランクス)

ブルーカレント76TZ
重めのジグ単、プラグやフロートやMキャロなど重めのリグを扱うためのライトゲームロッド。このあたりになるとアジング専用という訳ではなく、メバルやタチウオ、ガシラやキジハタなどライトゲーム全般に使える感じのロッドとなってきます。ジグ単にも使えますが、〜10g程度のリグやプラグが扱える設定なので割とパワフルなロッドです。1本あると、かなり広範囲の釣りに対応できるのでおすすめ。
ブルーカレント85TZ(ヤマガブランクス)

折れたブルーカレント・・・
写真は折れてしまった写真ですが、修理して復活しています。8.5ftと長めのロッドで、〜20gぐらいのリグを思いっきりキャストできるので、かなり遠投したい場合のアジングで使っています。レングスはありますが軽量で高感度、パワフルですがしっかりアジの「コツッ」という小さなアタリもしっかりと拾えます。シーバス、ワインド、チニング、ロックフィッシュなど中型魚種も狙えるロッドです。1本あると色んな釣りに活躍してくれるロッドです。ただし、それなりにパワフルなので小さなアジが釣れても面白くないですけどね。ぜひ25cmオーバーのアジ狙いで使ってください(笑)
アジングはロッドがかなり重要!

アジングは楽しくて美味しい!
アジングロッドは沢山種類が出ていますので、ぜひお店にいってロッドを触り比べて見てください。アジングではロッドの性能が結構影響しますよ!各メーカーでセッティングも全然違いますし、お気に入りのアジングロッドを手に入れて沢山アジを釣り上げましょう!
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