広告 ヤエン釣り

最強レベルで楽しい釣り「ヤエン」の基本を紹介。

ヤエンで釣ったアオリイカ
ヤエンで釣ったアオリイカ

巷ではヤエンの秋のベストシーズンが到来。アオリイカの型も、良ければ1kgクラスも上がってくるようになりました。エギングと同じで秋は数釣り春は大型狙いですが、アタリの数も多い秋頃がヤエンの練習にはもってこいです。そんなヤエン釣りの基本を紹介しています。

ヤエンとは?

ヤエンとは?
ヤエンとは?

ヤエンは釣具(掛針)の名前でもあり、アオリイカの釣り方の名前でも使われます。独特な形状をした掛針で使い方としても面白く、泳がせているアジに喰らいついたアオリイカ目掛けて後からヤエン針を送り込む方式。どうやって送り込むかと言うと、道糸を滑り台に見立てて水中にいるアオリイカまで滑らせていきます。

ヤエンの楽しさ

アオリイカとのやり取り
アオリイカとのやり取り

やってみないと伝わり難いのですが、ヤエンの楽しさは何と言っても「アオリイカとのやり取り」

掛針であるヤエンをアオリイカに掛けるまでは餌であるアジに喰らいついているだけ。いつ離してもおかしくない状況です。なので必死にアジを食べているアオリイカがアジを離さないように近くまで寄せてくる作業がドキドキ。

そして、ある程度イカが近づいたらヤエンを滑らせていくのですが、掛針であるヤエンが簡単に掛かったり掛からなかったりw。色んな釣りをやりますが、このスリリングなドキドキ感はヤエンが一番だと思います。特に2kgを超えるようなサイズがアジに喰らいついた時のジェット噴射はヤバイです。

アジを泳がせてアオリイカを誘う

水面でアジを抱いてる・・・
水面でアジを抱いてる・・・

道糸に小型スイベルが付いた針を結び、その針を生きアジの尾の付け根に引っ掛け泳がせてアオリイカを誘います。基本的には元気で良く泳ぐアジを使うとアオリイカを誘い易いです。なので、釣り場での活アジの管理(保管)やどこでアジを調達するかも重要な要素だと思います。

ヤエンのシーズン

ヤエンのシーズ
ヤエンのシーズン

冒頭でも書きましたが、秋〜冬と春から初夏にかけてがアオリイカのヤエンのシーズン。水温に大きく影響され16度ぐらいが釣れるギリギリの水温みたい。秋の新子シーズンはあまり早い段階にいくとヤエンが掛からないぐらいのちびっこサイズなので、10月頃ぐらいからがヤエンスタートの目安。シーズン初期はアタリも多く数が見込めますが、子イカにアジの頭だけ齧られて釣れない場合も。冬にかけてサイズアップしていきます。場所にもよりますが、水温が下がる2月・3月頃はオフシーズンで、5月頃から春イカや親イカと呼ばれる大型のアオリイカが狙える時期になります。6月頃がハイシーズンで7月頃までは釣れます。年によっては8月頃まで好調な時期もあります。

何匹ぐらいアジを持っていくの?

何匹アジを持っていく?
何匹アジを持っていく?

春はアタリが少なめなので、アジは10匹〜15匹ぐらいで足りる場合が多いですが、大きめのアジ(15cm〜)が良いと思います。秋はアタリが多くアジを消費する事が多いので20匹ぐらいは持っていきます。アジのサイズは小さめ(12〜3cm)でも良いです。活けアジは在庫に限りがある場合があるので事前に予約などをしておくのが無難です。いざアジを買いに行ったら売ってない何てことも有り得ますよ。

死にアジでも釣れるのか?

秋は死にアジでも普通に釣れる事がありますが春イカは厳し目。ですが、たまにほったらかしにしていると喰ってきたり、死んだアジをフワっと跳ね上げたタイミングに抱きつく事もあるので、手持ちの生きアジが無くなったらやってみても良いと思います。アオリイカにも時合がって活性があがるタイミングだと死にアジでも釣れる場合があると思います。生きアジが圧倒的に有利なのは間違いないですが。

ヤエンってどうやって始めたら良いか

渡船が確実
渡船が確実

正直ヤエンも最初はハードル高めの釣りだと思います。友人がやっていたら一緒に連れて行ってもらうのが一番簡単な始め方ですが、何の伝も無いようでしたら、まずヤエンをやらせてくれる渡船屋の「筏」に乗せてもらうのが良いと思います。その際、アジの購入場所などを確認しておくと良いでしょう。

ヤエンの道具

ヤエンは荷物が多い
ヤエンは荷物が多い

ヤエンに使う道具を紹介します。釣り自体はシンプルなのですが、結構色んな道具を使います。なので、なんだかんだと荷物が多いんですよね〜。ヤエン釣行後の片付けは大変です(笑)

ロッド(竿)

ヤエンで人気のボーダレス
ヤエンで人気のボーダレス

1号〜2号程度の硬さの4m〜5mぐらいの磯竿を使います。ヤエン専用ロッドも発売されています。アウトガイドモデルとインナーガイドモデルがあり、風が強い日はインナーガイドロッドが使い易いです。

ヤエン専用リールが楽しい

シマノ:アオリスタBB
シマノ:アオリスタBB

ヤエン用リールはドラグフリーに簡単にできる仕組みがついています。また、アオリイカがアジに抱きついて持っていく時に「ジジジィ」とドラグフリーの状態でも音がなるようになっているモノもあります。この音がヤエンっぽさであるとも言えます。他にもレバーブレーキリールなどもアオリイカとのやり取りに良いので使う人が多いです。ちなみにラインは1.5号もしくは2号150mを巻いて使っています。

仕掛けはこんな感じでシンプル

ヤエンの仕掛け
ヤエンの仕掛け

ヤエンの仕掛けは非常にシンプル。ナイロンやフロロカーボンの道糸1.5号〜3号ぐらいに「泳がせフック」を結ぶだけ。道糸の号数は狙うイカのサイズによりますが、2号ぐらいあれば3kgぐらいのイカでも切られる事は無いと思います。

三点式のヤエン(オカサンヤエンなど)の場合は、泳がせフックの少し前に「ヤエンストッパー」を装着するとヤエンが跳ね上がりやすくなるのでおすすめ。

他にもアジの潜りが悪い場合は、アジの下びれの付近に重りをぶら下げます。弱り易いので付けない方がアジは長持ちしますが、アジが浮いているとイカが釣れないので致し方なし。仕掛けとしては、基本この3つがあれば成り立つと思います。後はアジとヤエンと腕次第。

ヤエンも種類豊富

フルタヤエン
フルタヤエン

冒頭でも紹介しましたが、掛針が無いとアオリイカは釣れません。針先はバーブレスのカンナのようになっていて複数付いています。ヤエンにも色々種類があります。シンプルな形状の者から、滑りを良くしたローラー型、イカに針が掛かりやすい跳ね上げ型、掛針部分が二股になっているものなどがあります。

オリジナルの自作ヤエンを使っている人も多く、釣具屋などには部品が売ってます。メルカリなどでオリジナル版を販売している人もいます。ヤエンの好みや使いやすさは人によって結構分かれる印象があるので、何種類か使ってみるのも良いと思います。

サイズもSからLLまであるので春はLやLL、秋はSやMぐらいで良いです。ヤエンの有名所はオカサンヤエン。ヤエンストッパーと兼用すれば割と使い易いと思いますよ。

アジバケツ(アジバッカン)

アジ活かしクーラー

エアーポンプを入れてアジを生かしておくバケツやバッカンです。アジにとって水温の変化は重要なので、極端に寒くなっても暑くなってもアジが弱ります。適宜海水の入れ替えを行ったり、海中に沈めておくなどアジが弱らない工夫が必要です。温度変化に強いクーラーボックスを改造して活かしバケツにしている人もいます(私もです)。とは言え最初から作るのはハードルが高いので、既製品のバッカンで良いと思いますよ。良く見かけるのは↓のやつ。地元のおっちゃんとか使っているイメージです。持ち運びは重たいですが、アジのためにはできるだけ大きなサイズの方が良いと思います。あとは水くみバケツも用意しておきましょう。アジバッカンの水換えや墨跡を流したり、手を洗ったりと何かと使います。

もちろんエアーポンプも必要

アジバケツやバッカンだけでは意味がないので、エアーポンプ(ぶくぶく)も用意しましょう。排出空気量が多いやつの方が良いです。乾電池式のやつでも良いですし、最近だと↓の充電式バッテリー付きの物も発売されています。1個は安いものでも良いので、できれば2台用意しておくと安心です。

タモ網やギャフも用意しよう

タモ網やギャフは必須
タモ網やギャフは必須

小さいアオリイカであれば抜き上げも可能ですが、基本的にはタモ網やギャフを使うのがバラシが少なくて良いです。足場によって必要な長さは変わると思いますが、3m〜5mぐらいの長さがあると良いと思います。

竿受けが必要

竿受けとピトン
竿受けとピトン

ヤエンはずっと竿を手持ちする釣りではなく、竿を置いておく場合があります。アジを任意の場所に泳がせたい場合などは竿を手で持ってアジを誘導してやるのですが、アジを泳がせフックに付ける場合や、アタリが無くしばらく置いておきたい場合、竿を2本出ししたい場合など、やっぱり竿受けは必須のアイテム。

ヤエン用ピトン:昌栄トリプルピトン
ヤエン用ピトン:昌栄トリプルピトン

磯などでヤエンする場合は、ピトンと呼ばれるステンレスの棒に竿受けを付けて使います。

ピトンを通してみた
ピトンを通してみた

他にも堤防や筏など足場が良いところだと、三脚型やクーラーボックスにピトンを立てられるようにしたものなどでもOK。釣座に合わせて用意しましょう。

ピトンハンマーとクサビを用意しよう

ピトンハンマーとクサビ

磯などでピトンを立てる場合に、岩にピトンを打ち込む必要があるので「ピトンハンマー」が必要です。また、岩場に打ち込む場合にピトンをしっかり固定するためのクサビやハーケンを用意しておきましょう。クサビは木切れや割り箸でも代用できます。

ロッドケースがあると便利

ロッドケースが便利
ロッドケースが便利

ヤエンを始めるまでは使う事が無かったアイテムの1つがロッドケース。ロッドやリール、ヤエンケースやタモなどが入れられ持ち運びが便利なのは勿論、磯場では道具の損傷から守ってくれます。

ヤエンは最強レベルで面白い

良型アオリイカ
良型アオリイカ

色んな釣りをやりますが、その中でもヤエンは最強レベルの面白さがあると思います。同じようなポイントでやっていても、やっぱり上手な人は圧倒的にたくさんアオリイカを釣ります。ヤエンは特にやってみないと楽しさが分かりにくい釣りですし、ちょっとハードルが高い面もありますが興味ある方はぜひ挑戦してみて下さい。きっとハマると思います。

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つりにいく

海のルアーフィッシングや船釣りなどを楽しんでいます。気になるタックルや実際に使った釣具インプレなどを掲載しています。関西を中心とした釣行記もアップしています。

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