24ツインパワー

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24ツインパワーが来た。

手元に来た訳ではないですが、既に話題になっているのが2024年シマノの目玉アイテム「24ツインパワー」。37年前に産声を上げてから現在に至るまで非常に長い間人気を維持しているリールで、今回は2020年版からのモデルチェンジになります。ちなみに、シマノのコアソリッドシリーズという耐久性と剛性に主眼を置いたのがツインパワーシリーズとなります。

24ツインパワーが来た。

出典:シマノ 24ツインパワー
出典:シマノ 24ツインパワー

24ツインパワーに使わている素材は、アルミとシマノのカーボン樹脂「CI4+」のハイブリッド版。完全に同じ部分かは分かりませんが、これは20モデルと同じ。ちなみに22ステラは素材にマグナシウム、23ヴァンキッシュはマグネシウムとCI4+が使われており、24ツインパワーとは素材が異なっています。

20ツインパワー
20ツインパワー

旧モデルである20ツインパワーは大胆な肉抜きやゴールドをあしらった配色など攻撃的なイメージが印象的ですが、24ツインパワーでは見た目は大きく変更され、ガンメタリックを基調としたシックな佇まいとなりました。質実剛健を想起させメーカー問わずどんなロッドにも合わせやすいといった印象です。ただ、意地悪に言えば無難なデザインにも見えます。

シマノ:23ヴァンキッシュ
シマノ:23ヴァンキッシュ

このあたりは好みだと思いますが、ちょっと思うのは最近のリール(ステラやヴァンキッシュ、ストラディックなど)のデザインはシンプルなモノが増えた印象。個人的には好みなのでかっこ良いのですが、全体的に似たモノが多い気がします。マーケティング的にも研究されてリリースされていると思うので、車などでもそうですが、こういうデザインが最近の主流なんですかね。

旧ツインパワーとの違いは?

24ツインパワー
24ツインパワー

24ツインパワーで気になる点は20ツインパワーとの違い。ボディ素材やローターは旧モデルと同等なのか公式サイトの比較でも、15ツインパワーとの比較になっていました。なので、違いとしてはここ2年間(22ステラ、23ヴァンキッシュ)から搭載された新機構であるインフィニティループやドライブなどが大きく違う点になります。また、公に表記されてないみたいですが、24ツインパワーは「バリアコートスプールリング」というスプールリングが傷つきにくい処理が施されているとの事。これは22ステラと21ツインパワーXD、19ステラSWなどほんの一部のスピニングリールにしか施されてない処理になります。

24ツインパワーと20ツインパワーの搭載機構を比較

24ツインパワー20ツインパワー
アンチツイストフィン-
インフィニティループ(密巻)-
デュラクロス(ドラグワッシャー)-
インフィニティドライブ-
インフィニティクロス-
リジッドサポートドラグ
マイクロモジュールギアⅡ
サイレントドライブ
24ツインパワーと20ツインパワーの違い

24ツインパワーの特徴

シマノの24ツインパワーは、22ステラに搭載されている最先端技術を取り入れ、実釣での耐久性と機能性を追求しています。これらの技術にはインフィニティクロス、インフィニティドライブ、インフィニティループ、デュラクロス、アンチツイストフィンが含まれ、釣りのあらゆるシチュエーションに対応する設計が施されています。これにより、アングラーの信頼を獲得し、釣り体験を向上させることを目指しています。

インフィニティドライブ採用による巻き心地の向上

シマノが開発したインフィニティドライブはリールの回転効率とリトリーブ時のパワーを向上させます。この技術の鍵は、メインシャフトの内部摩擦を削減し、その結果リールの滑らかな動きと耐久性を大幅に高める点にあります。

インフィニティドライブの機能

  • 回転効率の改善: メインシャフトとドライブギアの見直す事で内部摩擦を大幅に削減し、リールの回転効率を向上させます。これは使用時の手への負担を減らす効果もあります。
  • パワフルなリトリーブ: 内部摩擦が少なくなることで、より少ない労力で魚とのやり取りやリーリングが可能になります。これは大物を狙う際に特に役立ち、リトリーブ時の疲労を軽減する事ができます
  • 耐久性の向上: 内部部品へのストレス軽減により、リールの性能を長期間維持できます。

新素材デュラクロスによるドラグの強化

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こだわる人しか気にしないかもだけど、使ってるとヘタってくるので耐久性アップは素直に嬉しい

デュラクロスの特性は、耐久性が高く過酷な使用条件下でも性能の低下が少ない点が挙げられます。またこの技術は滑らかかつ一貫性のあるドラグ力を実現し、精密なドラグ調整を可能にすることで、理想的なドラグ力の設定が可能になります。デュラクロスの利点は多岐にわたり、特に大型魚とのファイト中にドラグの急激な変動を抑制し、魚へのコントロールを向上させる点がポイント。デュラクロスによりリールは長期間にわたってその性能を維持できます。

デュラクロスのメリット

ドラグワッシャーは、リールのドラグシステムにおける重要な要素であり、その材質の選択はリールの性能に直結します。デュラクロスのような新しい技術や材質の導入は、従来のドラグワッシャーに比べていくつかの重要な進化が見られます。

従来のドラグワッシャーとその特徴

  • フェルトワッシャー: 軽量でコストが低いが、耐久性に欠け、水分を吸収しやすく、性能が低下しやすいという欠点があります。
  • カーボンワッシャー: 高い耐久性と耐熱性を誇り、滑らかなドラグ性能を提供しますが、圧縮時の性能変化が見られる場合があります。
  • テフロンワッシャー: 摩擦係数が低く、滑らかなドラグ性能を実現しますが、高圧下では性能が低下することがあります。

デュラクロスドラグワッシャーの進化点

  • 耐久性の向上: デュラクロスは特に耐摩耗性に優れており長期間にわたる安定した性能を維持する能力があります。
  • 一貫したドラグ性能: 高い摩擦係数と安定性を兼ね備えており、カーボンワッシャーと比較しても変動の少ない、精密なドラグ調整が可能です。
  • 幅広いドラグ設定: テフロンワッシャーの提供する滑らかさを保ちつつ、より高い圧力に耐える能力を持ち、多様なドラグ設定への対応が可能です。

密巻き:インフィニティループについて

インフィニティループは、スピニングリールのライン巻きつけ性能を向上させる技術として開発されました(厳密にいうと改良して再開発したみたい)。この技術は、スローオシレーション機能を用いて、ラインをスプールに非常に密にかつ均一に巻き付けることにより、キャスティング時の飛距離の向上とライントラブルの最小化を実現します。

インフィニティループの特徴とメリット

  • スローオシレーション: スプールの上下動が非常にゆっくりと行われることで、ラインを密にかつ均一に巻き付けることが可能になります。この動きはラインのクロスを防ぎ、隣接するライン間の間隔を非常に狭く保ちます。
  • ライントラブルの軽減: 均一に巻かれたラインは絡みにくく、釣行中のライントラブルを減少させます。
  • キャスティング性能の向上: スムーズなライン放出により、飛距離が伸び、より遠くのターゲットに到達することができます。
  • 耐久性の向上: ラインが均等に分散されるため、特定の部分への過度な負荷が減り、ラインの耐久性が向上します。
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22ステラ登場時は賛否両論ありましたが、最近は概ね良いって感じの評価が多いですね

密巻きの口コミについて
密巻き(インフィニティループ)に関する口コミは、多くのアングラーから高い評価を受けています。フラッグシップモデル「22ステラ」における巻きやキャストの質感の向上、ライントラブルの減少、飛距離の伸びなどの利点はアングラーにとって大きな魅力となっています。「24ツインパワー」においても、この技術が搭載されていることが話題となっています。

アンチツイストフィンの機能について

アンチツイストフィンとは、釣り用リールのラインローラーに装着される小型のフィンで、釣り糸が巻き取り中に不必要にねじれるのを抑制する目的で設計されています。このフィンは釣り糸がスプールに戻される際に直接糸に接触し、糸がスムーズに案内されるよう働きかけます。アンチツイストフィンの主な役割は、リールのラインローラー付近での釣り糸のねじれ問題を最小化することにあります。

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アンチツイストフィンは22ステラで初めて搭載された機能

アンチツイストフィンの機能

  • 釣り糸のねじれを軽減: 釣りを行う際、特に軽量なルアーやジグを使うと釣り糸がねじれやすくなりますが、アンチツイストフィンはこうしたねじれを有効に減らすことができます。
  • キャスティング性能の向上: 釣り糸のねじれが減ることにより、キャスティング時の釣り糸の挙動が改善され、より遠くへと正確なキャスティングが実現可能となります。
  • 釣り糸の耐久性の向上: 釣り糸がねじれによって受けるストレスが減ることで、釣り糸の耐久性が高まります。

インフィニティドライブとは?

インフィニティドライブは、シマノが開発したリールの技術で、主にスピニングリールの性能を向上させることを目的としています。この技術は、リールの回転効率を大幅に向上させ、同時にリトリーブ時のパワーを増加させることができます。インフィニティドライブの核心は、メインシャフトの内部摩擦を減少させることにより、リールの滑らかさと耐久性を向上させることです。

インフィニティドライブのメリット

  • 回転効率の向上: インフィニティドライブは、リールのメインシャフトとドライブギア間の接触面積を増やすことで、内部摩擦を劇的に減少させます。これにより、リールの回転効率が向上し、手にかかる負担を軽減します。
  • パワフルなリトリーブ: 内部摩擦の低減により、リールはより少ない力でより大きな魚を引き寄せることができるようになります。これは特に大型魚を狙う際に有効で、疲労感を軽減しながら強力なリトリーブを可能にします。
  • 耐久性の向上: リール内部の部品にかかるストレスが減少するため、長期間にわたってリールの性能を維持することができます。特に、塩水環境での使用においても耐久性が高く、塩害による劣化を抑制します。
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触ってきたけど、まるでステラみたいです。

24ツインパワーのラインナップや用途

ラウンドハンドル搭載モデルもある
ラウンドハンドル搭載モデルもある
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ショアジギング、インショアゲームやイカメタル、一つテンヤやロックフィッシュなど中型〜大型魚向けに24ツインパワーは良さそうですね

24ツインパワーのラインナップ(番手やギア比)は充実していて、アジ・メバルなどのライトゲームから、青物・鯛・チヌ、ロックフィッシュなどをショアやボートから狙う釣りまで、オフショアのビッグゲーム向け以外はカバーされています。特にハードユースになるショアジギやロックショアなどに24ツインパワーは最適じゃないでしょうか。個人的には一つテンヤや、オモリグ、サワラや青物を狙ったインショアゲーム(ブレードジギング)などに1台欲しいところです。

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実はまだ密巻スピニングを使った事が無いです。ステラ・ヴァンキッシュ、そしてこの24ツインパワーに搭載されたので、そろそろ買い替えてみようかなとも思うけど、使っているリールも調子良いのでタイミングが難しい。実売価格を見ると23ヴァンキッシュとそんなに変わらんところも悩ましいところ。それと20ツインパワーを値引きして売ってるとこも多いので、旧モデルを手頃に買うチャンスかも。

品番ギア比最大ドラグ力(Kg)自重(g)スプール 径(mm)/ストローク(mm)糸巻量PE(号-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)ハンドル長さ(mm)ベアリング数BB/ローラ―本体価格(円)
C2000S5.1317543/13.50.6-150, 0.8-110, 1-8069409/153,500円
C2500SXG6.3318044/13.50.6-200, 0.8-150, 1-12087459/153,500円
2500S5.1421047/170.6-200, 0.8-150, 1-12075509/154,000円
2500SHG5.8421047/170.6-200, 0.8-150, 1-12086559/154,000円
C30005.1921547/171-400, 1.5-270, 2-20075509/154,000円
C3000MHG5.8921547/171-190, 1.2-150, 1.5-12086559/154,000円
C3000XG6.4921547/171-400, 1.5-270, 2-20094559/154,000円
3000MHG5.7923547/171-190, 1.2-150, 1.5-12084559/155,000円
4000M5.31126052/191.2-250, 1.5-200, 2-15087559/155,000円
4000PG4.41126552/191-490, 1.5-320, 2-24072579/156,000円
4000MHG5.71126052/191.2-250, 1.5-200, 2-15093559/155,000円
4000XG6.21126052/191-490, 1.5-320, 2-240101579/155,000円
C5000XG6.21126552/191.5-400, 2-300, 3-200101579/156,000円
24ツインパワーのラインナップ

みんなの意見

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実際に24フィッシングショーで見てきました。見た目の感想はヴァンキッシュっぽかった。巻心地はしっとりしていてステラみたい。

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海のルアーフィッシングや船釣りなどを楽しんでいます。気になるタックルや実際に使った釣具インプレなどを掲載しています。関西を中心とした釣行記もアップしています。

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